30日は1日中よく晴れ、最高気温15.3℃・最低気温-0.4℃でした。
本日2回目は、21日の外出振り返りです。三原より、当初の下車予定地であった忠海(ただのうみ)へ向かいます。
忠海への移動には、先ほど呉→竹原の移動に使用した瀬戸内マリンビューを使います。この列車が運転される日とそうでない日とでは、移動効率に大きな違いが出ますね。
乗車した位置にちょうど「呉線沿線観光MAP」があったので、撮影してみました。マリンビュー駅名標の横に必ずある、あの看板の詳細版という感じでしょうか。列車は13:25、定刻に出発しました。
しばらく高架橋を進み、鉄橋を渡ります。進行方向が少し変わると、車窓の向こうには三菱重工業・三原製作所(和田沖工場)が見えてきます。鉄道車両を製造する工場なのですが、屋外に多数の車両が見えたものの、さすがにこの距離では何かは分かりません。新交通システムの車両のようではありましたが…。
工場を過ぎると、車窓には海が広がります。これを進むと、次の駅・須波(すなみ)です。仁方(にがた)までの各駅ではICOCAは簡易タイプでの使用となり、ここではチャージ機と共に並んで置かれています。
まだ三原駅が地上駅だった+少年時代、家族で出かけた海水浴からの帰りに父と2人で間違って呉線に乗ってしまい、この駅で下車して反対列車を待った事があります。多分、35年は前の話ですが…。その頃、山陽本線下りと呉線は同じホームに発着してたので、間違いやすかったんです。
須波を出発すると、やがて記念入場券の写真にも出てきた「すなみ海浜公園」付近の光景が見えてきます。途中には「みはらし温泉」という入浴施設もありますが、須波港も含めていずれも徒歩では少し遠く、バスでのアクセスになります。
次の安芸幸崎(あきさいざき)が近づいてくると、かつて幸陽ドック(造船会社「幸陽船渠(こうようせんきょ)」)だった敷地の巨大クレーンが見えてきます。昨年2月に今治造船へ吸収合併されたそうで、ごく一部に「KOYO DOCK YARD」の文字が残っている以外は書き換えられていました。
安芸幸崎~忠海間は、沿線で唯一、海の真横を走るエリアがあります。これまでは国道185号線が並行していましたが、途中で完全に海が真横になります。海の向こう・鉄塔が建っているのが「ウサギ島」で有名になった大久野島(おおくのしま)です。相変わらず、忠海港は大久野島に向かう方で混雑していました。
列車は13:48、忠海に着きました。大久野島はウサギ以外にも釣りや海水浴にも適しており、中学の頃までは父と共に釣りに行っていました。海水浴も1回だけ、小学2年生の頃に行ったでしょうか。
ここで出発する様子を動画撮影していますので、ご覧ください↓
動画には映っていませんが、数人の子供たちも見送りしていました。
忠海駅は行き違いが出来る駅ですが、それが無い場合は全て駅舎側・1番線に入線する為、現時点で2番線を使う列車は13:18発・19:55発普通広行きの2本しかありません。訪問時は窓口休止時間帯でしたが、1990年~2003年までは「みどりの窓口」設置駅でした(現在は簡易委託駅)。
駅舎は平成になって建て替わっており、子供の頃は古いコンクリート製の駅舎だったように記憶しています。現在はコミュニティセンターが併設されており、色んな展示等がありましたので撮影しておきました。実は忠海は亡き祖母の故郷なんですが、既に没後28年の為に残念ながらその事を話で聞いた記憶が残っていません。
その地名は、平清盛(たいらの・きよもり)の父・平忠盛(ただもり)がこの地で海賊を捕らえた功績を称え、「忠」は当時の「浦」を「海」として重ね合わせてこの地の地名に、盛は大三島(しまなみ海道にある愛媛県の島)にある、当時の盛村(現在の港の名前・読みは「さかり」)に名付けられた事が由来のようです。
そういえば、忠海は2006年公開の映画「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」のロケ地でもありましたね。主役を演じたのは、当時まだ12歳だった俳優・須賀健太くんでした。これが初主演作品だったそうですが、もう彼も21歳ですからねえ…。
駅舎周辺を色んな場所から撮影してみました。窓口は左側ですが、券売機も設置されています。芸陽バス・忠海駅前バス停を挟んで、隣にファミリーマートがあります。高速バス「かぐや姫号」が1日に4本、当駅始発で運転されています(逆の忠海行きは、1日3本)。貨物ヤードらしきものもありますね。
さて、忠海駅の周辺にはジャム・缶詰製造のアヲハタ(株)の本社・工場があります(掲載してる写真は、工場)。歩いている時、イチゴジャムらしきものを製造中のいい香りが漂ってきました。マヨネーズなどでおなじみの「キユーピー」のグループ企業でしたが、昨年12月でキユーピーの子会社になったようですね。
駅の西側から歩いてこの工場前に行きましたが、すぐ隣にある神社らしきスペースの前に立派なゴミステーションがあり、これが1990年にアヲハタの寄付によって建てられたものだそうです。さすが、大企業ですね。
で、この工場の敷地内に3年前、見学・体験施設「アヲハタジャムデッキ」がオープンして大人気のようです。この時も、1組の団体が訪問されていました。なお、見学・体験は予約制となっていますので、手順等はアヲハタの公式サイトで確認してください→http://www.aohata.co.jp/index.html
で、この工場の敷地内に3年前、見学・体験施設「アヲハタジャムデッキ」がオープンして大人気のようです。この時も、1組の団体が訪問されていました。なお、見学・体験は予約制となっていますので、手順等はアヲハタの公式サイトで確認してください→http://www.aohata.co.jp/index.html
この後、旅の舞台は鉄道から船へ移行しますが、続きは次回更新します。
- カテゴリ:
- 鉄道